シャツ作り工程〜カフス作り
袖口に付いているカフスが出来上がるまでにいくつかの工程があります。今回はカフスが出来上がるまでのお話しです。
シャツの襟、カフス、前立て部分には型崩れを防いだり、程よい硬さにするための芯が入っています。トップヒューズ、仮接着芯、フラシ芯と大きく分けて3種類です。芯についてはまたの機会にお話しする事にして今回はカフスの工程について語りたいと思います。
カフス工程
- カフスの表地に芯を貼ります。
- 芯を貼った表地と裏地を合わせて地縫いします。
- 縫い上がったカフスを返して仕上げます。
- カフスをプレス機に入れて成型します。
- 仕上げたカフスにステッチをかけていきます。
- 最後にカフス口を折っってカフスの完成です‼️
美しく味のあるカフス作り
カフスには何種類もの形があり丸カフスでも小さい丸や円錐のような丸が存在します。
特に小さい丸の場合慣れないと"カクカク"になります。
今回のカフス工程は小さい丸カフスにスポットをあてていきたいと思います。
まず、②の地縫い工程が土台となり、ここで丸がカクカクに縫われていると美しい円が出ません。
色々なやり方がありますが、当工房では③工程の仕上げの時ピッキングハサミで丸みをカットし、ブリキで作った型をカフスの丸にあてて、アイロンの先を利用し丸を作ります。
地味な工程ですが技術を要します。
この工程のお陰で美しカフスの丸が仕上がり、そして④プレス機で成型しますので、より美しく味のあるカフスの丸が出るようになります。
美しくかけるステッチ
はじめてカフスステッチをやる人はどこから回していいか分からないまま回してしまうのでカクカクになってしまいがちです????
まずは円を描くように回すと教えます。
「心が丸いと丸く縫えるよ」とお決まりの言葉を使い、笑いながら回す場所を教えますと数枚で感覚が掴めるようになります。
カフスステッチの醍醐味は何と言っても丸の部分をスッキリ縫い上げることだと思います。
感覚を掴むとくるっと回す事ができヤッター????と思います????
年期の入ったプレス機
このプレス機45年は使っています。優れものです。
長年共に働いてきた同士です。工房では手離せません。
完璧ではないので毎日が勉強
今回カフス工程について語りましたが、どの工程も一つ一つ丁寧に作り上げていくことが大切だと思います。
わたしもまだまだ未熟ですので、教えていて従業員に気付かされることが多いのです。完璧ではないので毎日が勉強です。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。