シャツづくり工程〜前立
今回は前立てについてお話しします。
前立て…聞いたことありますか?シャツの前ボタン部分のことです。
シャツの前立は【表前立て】【裏前立て】【比翼前立て】の3種類あります。
英語ではプラケットフロント(表前)フレンチフロント(裏前)フライフロント(比翼前)と呼ばれていますが工房内では英語で言っても通じませんので日本語で表前、裏前、比翼とよんでいます(笑)
作り方は
【表前立て】前立てと上前身頃を接いで表側に折り返しステッチをかけます。
【裏前立て】前端が内側に三つ折りしてあるものです。
【比翼前立て】表からホール、ボタンが見えないように前立てを2枚重ね合わせて作ります。ボトムファスナー部分も比翼になっていますね。
前立の種類によってイメージがかわる
【表前立て】はカジュアルな雰囲気になり【裏前立て】はスッキリ(プレーン)な雰囲気になり【比翼前立て】はフォーマルな雰囲気と言われていますが表前立ては面白いことにステッチ運針を細かくし表前立てにするとカチッとした雰囲気にもなりますのでどんなイメージにしたいかによって選ぶとよいかとわたしは思います。
今回は【表前立て】作りにスポットをあててみたいとおもいます。
作り手順
- 前立部分に芯を貼ります。
- 前芯を貼った前立と身頃をミシンで接ぎ合わせます。(その部分継ぎ接ぎの事)
- 接いだ前身頃をアイロンで起こしていきます。
- 起こした前身頃にステッチをかけて完成です!
前立作りの醍醐味はやはり④のステッチをかける時だと思っています。糸調整が1番気になる部分で前立は目立つ場所ステッチが綺麗だと美しく仕上がるのです。
今回は専門用語をいくつか出しましたので徐々にまとめようと思います。いきなり身頃とか接ぎとか書かれてもわからないですよね(笑
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。