ものつくりにはリズムがある

わたしはリズムよく縫うことを教えています。

個人差はありますが自然とリズムよく縫えるようになっていきます。

今回はそんなお話を少しさせていただきたいと思っております。

以前工場見学に伺ったとき、ものすごいはやさで襟を付けたり袖をつけたり裾を縫ったりしている人を目の当たりにしました。

何なんだこのはやさは…まるでスポーツの様に縫う、しかも安定された品質と効率よく考えられていました。

身頃を取るための置く位置、完璧でした????

何秒で取って縫って置くところまで秒単位…すごかったです。

見学していてふと思ったことが…

8時間労働で休憩以外で休むことなく縫うって可能なのか?(走り続けるという意味で)

私達とは違うもの作りに驚きながら、ほんとうに勉強になりました。

早さとはリズム

私たちははやさはないけれど、ある一定のリズムで効率よく長い時間縫うことをいつも頭においています。


わたしのはやさの解釈は、綺麗に仕立てる為には一定のリズム(はやさ)が大切だと考えています。

以前行きつけの美容室のオーナーさんが言ってましたが、綺麗にカットするのにはリズムがあると。

そのリズムが早すぎるとざつになり、遅すぎても綺麗にカットできないといってました。

わたしも同感で、縫製にはあるリズムがあります。

長年この仕事に携わっていると、ミシンの音でだれがどの仕事をしていて、調子がいいのか手こずっているのかわかります。

やり難いものでもリズムよく縫っている人は音がいいんです。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。