お袖付け
シャツ袖の付け方は大きく分けて2種あります。
先に袖脇と身頃脇を縫ってから付ける後付け(セットイン)と袖と、身頃脇を縫う前に付ける先付けがあります。
これら2種の縫方の中に色々な仕様がありますが、今回はアタッチメントで付ける先付けを、縫製士からみた景色でお話ししたいと思います。
アタッチメント
アタッチメントってなんぞや…と思われたかと…ミシンに取り付ける付属の部品です。
下にお袖を通し上に身頃を通して縫っていく、謎めいた形をした部品なのです(笑)
こちらの部品をミシンに取り付けてお袖を付けていきます。
アタッチメント袖付け
袖付けは様々な付け方がありますが、各々技術は別物です。
デザインにもよりますが、袖山が高ければ付け難くく低ければ付けやすい(選り好みはできません????)
袖山を見た瞬間、おそらく縫製士の人達はこの袖付けやすそう、難しそうって頭に浮かぶと思います(笑)
どの様な袖であっても、袖付けがきっちり付いてないと後工程の袖伏せに影響してしまいますので、袖付けは重要な工程なのです。
今でも思い出す
袖を付ける時いつも思い出す事があります。
器用ではない私は、知り合いの工場にお邪魔して教えて頂き、何度も解きをしながら覚えた記憶がよみがえります。
教えて頂いた工場の職人さん達は皆んな優しく、お互いの苦労を分かち合えるせいか付け方のコツを図に書いてくださり(ここの手の持ち方はこうでああでまでしかも㎜単位)
あの時の学びは財産です。感謝しています。
私達職人といいましても全てわかるわけでもなく、わからない時即聞きいい事は即真似るようしています。
緊張感の中で数をこなす
ある程度の数をこなさないと上達しなく、練習ばかりでも甘えがでるので、やはり緊張しながら本番を何度もやるのに限ります。
一時上手く付けられなく、本当に袖付けられるのかと思う時期もありますが、粘り強くやったもの勝ちだと私は信じています。
袖アタッチメント工程が出来るようになると少し自信がつきます????
最後まで読んで頂きありがとうございました。